2010年06月14日
惚れてまうやろ〜
仕事で躓いて色んな対策とったけど結局、事態は変わらなかった。
支社長はかなりのお怒りで、会社に戻っても息するのも恐ろしくてたがらといって逃げ出したくなくて…
言い訳したところで何も変わらない。
今はただ自分のやるべきことやるしかなかった。
毎日会社から帰宅は午前様、やってもやっても終わらなかった。
プライベートを楽しみことなんて殆どなかった。
深夜一時、プライベート携帯が鳴った。
そのままやり過ごそうとしたら上司が
「出なさいよ」と優しく言って下さった。
「ありがとうございます」携帯を持って外へ出た。
「はい、もしもし」
「お疲れ〜、まだ仕事だね?」
「はい、仕事出来ない女ってバレてますね」
「今日さぁ、もう止めて麻布においで」
「行きたいけど…まだ上司も働いてますし…まだ山積みの書類が…」
「少し気分転換してまた明日からやればいいさぁ」
「…は…い…」
電話を切って社内へ戻った。
「ロミ帰りなさいよ、今日私たちも帰るから。ほら片付けして」
上司はあたしに気を使い帰る用意をしていた。
男前な女性でした。
上司と会社前で別れ、あたしはタクシーで麻布へ向かった。
待ち合わせのBARは兄さん御用達のオサレな空間。
「お待たせしました」
「おはよう、お疲れ〜、今日かなりヤバい顔してるなぁ〜ロミヤバいよ」
「ここんとこ忙しくて…全く自分をかまってないんですよ、は・は・は〜」
「言い訳するくらいなら辞めたら?仕事。ロミの仕事って女性相手で美しさを売りにしているんだろ?それなのに営業担当がこれじゃあヤバいね」
「すみませんレストルーム行ってきます」
恥ずかしかった。久々兄さんに呼ばれたのにヨレヨレのシャツとパンツ。全くオシャレじゃないあたし。
鏡映るあたしはクマを二匹飼って落ちまくりの化粧。3ヶ月は行ってない美容院。
とりあえず化粧直して席に戻った。
そしてシャンパンで乾杯した。
「忘れちゃいけないこと思い出したか?」
「は、はい」
「ロミ、お前を大事するのはお前なんだよ。会社でも社長でも、両親でもないんだ。」
「ありがとうございます」
「今日は少し休んで会社へのスイッチは抜きな」
「はい」
「ロミは可愛い妹だからさっ。お前が辛いのは俺は見てられないよ」
「えっ?なんで私がパニックってんの分かりましたか?」
「メールの返信だよ。ロミは判りやすいよ。元気な時と疲れてる時は」
「言葉は変わってないですよ」
「でも判るんだよ。まっ気にするな。今日は美味しいもの食べて飲んで帰ればいい」
そう言って兄さんは色んな料理を頼んでくれた。そして下らない話で盛り上がった。
時間はあっという間に過ぎて閉店の時間となった。
外に出ると朝が訪れていた。
「来た時よりいい顔になったなっ。
今度はもっと早い時間から楽しむぞ」
「本当にありがとうございました。疲れ吹っ飛びました」
「じゃあな、仕事は楽しくなっ」
「はい。綺麗になります」
「じゃあ次に会うとき綺麗になってたら、今まで連れて行ったことないところへ連れて行くな」
「はい、宜しくお願いします」
お互いタクシーに乗って帰宅の途に。
女性として生まれてきたこと忘れてがむしゃらにただ仕事してたあの頃。
兄さんのおかげであたしは枯れていたホルモンを少しづつ取り戻し、仕事も上向きになっていった。
女性として忘れちゃいけないこと。
鏡を見ること。
自分の顔を観るには鏡に映すしかないんだもん
支社長はかなりのお怒りで、会社に戻っても息するのも恐ろしくてたがらといって逃げ出したくなくて…
言い訳したところで何も変わらない。
今はただ自分のやるべきことやるしかなかった。
毎日会社から帰宅は午前様、やってもやっても終わらなかった。
プライベートを楽しみことなんて殆どなかった。
深夜一時、プライベート携帯が鳴った。
そのままやり過ごそうとしたら上司が
「出なさいよ」と優しく言って下さった。
「ありがとうございます」携帯を持って外へ出た。
「はい、もしもし」
「お疲れ〜、まだ仕事だね?」
「はい、仕事出来ない女ってバレてますね」
「今日さぁ、もう止めて麻布においで」
「行きたいけど…まだ上司も働いてますし…まだ山積みの書類が…」
「少し気分転換してまた明日からやればいいさぁ」
「…は…い…」
電話を切って社内へ戻った。
「ロミ帰りなさいよ、今日私たちも帰るから。ほら片付けして」
上司はあたしに気を使い帰る用意をしていた。
男前な女性でした。
上司と会社前で別れ、あたしはタクシーで麻布へ向かった。
待ち合わせのBARは兄さん御用達のオサレな空間。
「お待たせしました」
「おはよう、お疲れ〜、今日かなりヤバい顔してるなぁ〜ロミヤバいよ」
「ここんとこ忙しくて…全く自分をかまってないんですよ、は・は・は〜」
「言い訳するくらいなら辞めたら?仕事。ロミの仕事って女性相手で美しさを売りにしているんだろ?それなのに営業担当がこれじゃあヤバいね」
「すみませんレストルーム行ってきます」
恥ずかしかった。久々兄さんに呼ばれたのにヨレヨレのシャツとパンツ。全くオシャレじゃないあたし。
鏡映るあたしはクマを二匹飼って落ちまくりの化粧。3ヶ月は行ってない美容院。
とりあえず化粧直して席に戻った。
そしてシャンパンで乾杯した。
「忘れちゃいけないこと思い出したか?」
「は、はい」
「ロミ、お前を大事するのはお前なんだよ。会社でも社長でも、両親でもないんだ。」
「ありがとうございます」
「今日は少し休んで会社へのスイッチは抜きな」
「はい」
「ロミは可愛い妹だからさっ。お前が辛いのは俺は見てられないよ」
「えっ?なんで私がパニックってんの分かりましたか?」
「メールの返信だよ。ロミは判りやすいよ。元気な時と疲れてる時は」
「言葉は変わってないですよ」
「でも判るんだよ。まっ気にするな。今日は美味しいもの食べて飲んで帰ればいい」
そう言って兄さんは色んな料理を頼んでくれた。そして下らない話で盛り上がった。
時間はあっという間に過ぎて閉店の時間となった。
外に出ると朝が訪れていた。
「来た時よりいい顔になったなっ。
今度はもっと早い時間から楽しむぞ」
「本当にありがとうございました。疲れ吹っ飛びました」
「じゃあな、仕事は楽しくなっ」
「はい。綺麗になります」
「じゃあ次に会うとき綺麗になってたら、今まで連れて行ったことないところへ連れて行くな」
「はい、宜しくお願いします」
お互いタクシーに乗って帰宅の途に。
女性として生まれてきたこと忘れてがむしゃらにただ仕事してたあの頃。
兄さんのおかげであたしは枯れていたホルモンを少しづつ取り戻し、仕事も上向きになっていった。
女性として忘れちゃいけないこと。
鏡を見ること。
自分の顔を観るには鏡に映すしかないんだもん
Posted by ロミ at 19:36│Comments(0)
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